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大手のまねでは人は採れない

採用・育成を成功させるには
~「若者はなぜ3年で辞めるのか?」著者・城繁幸氏に聞く~

ベンチャー企業にとって、本業以上に厳しいのが採用だ。大手マスコミがあおる「売り手市場」の影響を受けて、学生たちは早くから軒並み大手企業に囲い込まれている。知名度や実績もなく、予算も限られたなかで採用・育成を成功させるにはどうすればよいのか。2007年に発売され、ビジネス書として好評を博した「若者はなぜ3年で辞めるのか?」の著者・城繁幸氏に話を聞いた。

■売り手市場』に惑わされるな

「売り手市場とはいえ、本当に内定を多く獲得する学生は限られています」と城氏。
終身雇用が当たり前でなくなった時代に「寄らば大樹の影」を望む学生を採用しても意味がない。
引く手あまたの彼らを、大企業から少しでも振り向かせるにはどうすればよいか。
「自社を積極的に宣伝すること」と城氏は語る。旧態依然、年功序列を是とする大手企業ではなく、自分のがんばりをすぐに認めてもらえるベンチャー企業に魅力を感じる学生は、まだ多い。

■肝は短期間での成長度合のPR

そんな中で、いかに他社との差別化を図ればよいのだろうか。城氏は「ベンチャー企業が最も大手と違う部分は『短期間での成長度合い』です。その部分をアピールせずに大手をダウンサイジングした採用・育成方法をしていては、人は採れません。」と言う。
例えば、求人広告に高額の出費をする大手企業。ベンチャー企業もそんな、まずは媒体への掲載という流れに乗り、掲載を決定する。金額も「大体企業の平均はこんなもんだろう」と漠然と決定する。
しかし城氏は媒体掲載一つとっても「本来媒体に出す金額を使っていかにしてより効果的な形で学生PRできるか、今一度考えてみてほしい」という。

そんな中、城氏が薦めるのが「インターンシップ」。
ベンチャー企業が自社を一人ひとりに確実に知ってもらうための近道だ。
インターンではおのずと自社の姿がさらけ出されることになる。城氏は「入社2~3年でここまで伸びた!、こんな仕事が面白いなど、現場で自社PRすることで、一人ひとりを大切にする採用ができる」とまとめた。

自社の採用は「大手の真似」に終わってはいないだろうか。今一度見直してほしい。

「Venture Factory News@web 2008年9・10月号より」